火災保険は補償範囲が幅広いため、さまさまな被害で活用することができますが、納得いかない判定で保険金を受け取れないケースもあります。
今回は、納得いかない場合にどのように対応するべきなのかを解説していきます。
目次
火災保険で「納得いかない判定」が多い理由
火災保険の認定結果で納得いかない判定が多いのは主に次の3つがあげられます。
火災保険で納得いかない理由① | ノウハウのない調査会社に依頼するから |
火災保険で納得いかない理由② | 火災保険会社も営利目的だから |
火災保険で納得いかない理由③ | お客様が補償内容を理解できていないから |
このように査定結果に納得いかない理由は、業者・保険会社・お客様側のそれぞれに原因が考えられます。業者やお客様が原因のケースは対策することができるので、ここで確認して保険申請に役立てましょう。
納得いかない理由①ノウハウのない調査会社
ノウハウのない調査会社に依頼してしまうと保険金が降りる可能性は低くなります。理由としては以下の3つが考えられます。
- 保険会社への説明が不十分になる
- ブラックリスト入りしている(悪徳業者)
保険申請では書類内容で判断されることが多いため、写真報告書や見積書は非常に重要になります。その中でも見積書に関しては金額の妥当性などを重点的に見られるた、ノウハウのない会社に頼んでしまうと保険申請が認められないことがあります。
納得いかない理由②火災保険会社も営利目的である
減額査定や否認が多いのが「保険会社が営利企業」であることは大きな理由といえます。
当然ですが保険会社もビジネスとして保険販売を行なっているので、毎月の保険料が収入となり支払う保険金がコストとなるため、支払額を抑えることで利益が出る仕組みになってしまっています。利益を出すことが目的の営利企業としては当然の話といえます。
過去に保険会社に対して行政指導が入った事例もあるため、一つの社会問題ともいえます。
納得いかない理由③補償内容を理解できていない
保険会社側に限らず、お客様側の問題で納得いかない結果になるケースもあります。
中にはお客様が補償内容を理解できておらず申請していることもあり、当然ですがその場合は保険金が認められないため、結果として納得いかない理由につながっているのです。
火災保険でよく見落としがちなルールは以下の2つです↓
- 被害発生から3年以上経過している場合は認められない
- 経年劣化による被害は認められない
特に経年劣化に関しては見落としがちですが、知っていたとしても判断が難しいケースも多いため、その場合は火災保険申請サポート業者の無料調査を依頼しましょう。
火災保険の「金額」に納得かない場合の対応方法
火災保険の認定金額に納得いかない場合、まずは保険会社に現地まで来てもらうことが大切です。実際に認定結果が変わるケースも多々あるため、まずは連絡してみましょう。
保険申請では、担当者への説明がカギを握ります。次に紹介するポイントを抑えて担当者へ説明してみましょう。
現地確認を依頼する(鑑定人による現地確認がなかった場合)
書類のみの判断で納得いかない判定が出た場合は、保険会社に現地確認を依頼しましょう。
写真では被害状況が伝わりにくい場合や、保険会社に被害原因を説明できていないことも考えられるためまずは現地に来てもらい実際に被害を見てもらうのが一番です。
保険会社に現地確認を依頼して断られることはなく、実際に認定金額が上がったケースも多々あるので必ず行うようにしましょう。
被害状況を詳しく説明する
保険金の支払いは、保険会社の担当者だけでなく本部の承認が必要です。
担当者が本部へ「なぜこの被害で保険金を認める(支払う)べきなのか」を説明するため、担当者が説明しやすいように詳しい情報も伝えることが認定率アップに大切なことになります。
具体的には次のようなポイントを説明すると良いでしょう↓
- いつ被害が発生したのか
- 被害原因はなにか
- 被害で具体的にどのような困りごとがあるか
いつ、なにが原因で被害が発生したのかは当然ですが、具体的にどのように困っているのかを伝えるのは非常に重要です。保険会社も「人」が判断するため、共感してもらいうことは認定率アップにつながります。
保険会社の「対応」に納得いかない場合の対応方法
認定額だけでなく「保険会社の対応」に納得いかないケースもあります。保険会社の担当者とのやりとりがスムーズにいかない場合は担当者変更を依頼できます。
保険会社に不満がある場合は、そんぽADRセンターに連絡することでトラブルを未然に防ぎましょう。
保険会社の担当者を変更してもらう
保険会社の担当者に納得いかない場合は変更してもらうことができます。
「連絡は遅い」「対応忘れがある」など具体的な理由がある場合は、理由を伝えて担当変更をしてもらいましょう。
そんぽADRセンターに連絡する
担当変更に応じてもらえない場合や、理不尽な対応と感じた場合には「そんぽADRセンター」へ相談しましょう。
そんぽADRセンターは、保険会社とのトラブルを解決してくれる第三者機関です。被害の内容と、保険会社の見解でおかしいと思う点を伝え、申請内容を再度判断してもらえるように伝えましょう。
納得いかない場合に注意すること(してはダメなこと)
保険会社の判断に納得かない場合でも、やってはいけない注意点は次の2つです。
- 感情的になり保険を解約する
- 「交渉する」という業者に依頼しない
火災保険に納得かない理由は様々ですが、感情的になり保険を解約することはおすすめしません。火災保険は万が一に備えて加入しておくべき保険なので、他の保険会社などで契約をするようにしましょう。
また、「保険会社へ交渉します」という業者には注意が必要です。保険会社への交渉は契約者本人か弁護士のみが認められています。弁護士資格のない人が保険会社へ交渉する行為は「非弁行為」に該当しますので依頼しないようにしましょう。
「火災保険に納得かない場合」のまとめ
- ノウハウのない会社に依頼するのはNG
- まずは保険会社に現地調査を依頼する
- 「どのように困っているのか」を説明する
- もしもの時はそんぽADRセンターに連絡