火災保険申請サポートを、知人やネット広告で知った方も多いかと思います。
火災保険申請サポートとは、貰いそびれている給付金を受け取るための手続きをサポートするサービスです。利用するメリットやデメリットから、実際の申請手順までご紹介していきます。
目次
火災保険申請サポートとは?
火災保険申請サポートとは、火災保険申請で必要な手続きをサポートするサービスです。
火災保険と聞くと、多くの方が「火事で使う保険」とイメージされますが、実は火事以外にも、台風被害、雪被害、地震被害、日常生活の被害など補償内容は非常に幅広いのです。
火災保険申請サポートのサービス内容
火災保険申請サポートのサービス内容は、物件調査や必要書類の作成、申請に関するアドバイスなど、火災保険申請で必要な業務の約80%をサポートしてくれるイメージです。
- 物件調査
- 必要書類の作成
- 申請に関するアドバイスや助言
火災保険申請サポートの業務に「申請に関するアドバイスや助言」があります。
火災保険の申請では、保険会社への伝え方1つで金額が大きく変わることもある為、非常に重要な役割を果たします。
これは、一般的な建築会社や工務店にはないノウハウといえます。
火災保険申請サポートの役割
火災保険申請サポートの役割は、火災保険申請に関する第三者機関といえます。
医療保険の場合は、病院が第三者機関となり病気や治療の判断をします。しかし、火災保険はそのような第三者機関が正式に存在しません。
火災保険申請サポート業社が、第三者の目線で被害の判断や書類作成を行うことで、正当な給付金を受け取ることができます。
貰いそびれている被害を見つけ出す
火災保険は多くの人が貰いそびれていると言われています。
その理由は次の2つです。
- 火災保険の補償内容が複雑
- 気づきにくい被害が多い
火災保険申請サポートの現地調査では、お客様の補償内容を確認した上で普段目にしない「屋根の上」や「雨どい」などの高所点検や、目視では確認できない歪みや変形などの調査まで行います。
一般的な建築会社や工務店は、お客様からの依頼に対して見積もり・工事を行うため、被害を見つけ出すノウハウとは異なります。
火災保険申請サポートでは、専門的な知識から「保険が活用できるか」の目線で調査い、申請できる箇所を漏れなく発見することが可能です。
申請の認定率を上げる
火災保険の申請では、被害の発見だけでなく、”発生した原因”が非常に重要です。
目の前で起きた災害であれば発生原因は明確ですが、ほとんどの被害は見えない箇所や、いつの間にか損傷を受けている場合がほとんどです。
火災保険申請サポートでは、その被害がどのように発生し、いつ頃発生したものかを分析・推測します。それをもとに保険会社へ申請することで、認定率を上げることが可能です。
実際に、下記のような観点から分析を行います。↓
- 付近に、倒れて当たりそうな物はないか (物干し竿など)
- 風通りはどうか (台風でモノが飛んでくる可能性があるか)
- 方角はどちらか (過去の風速データと照らし合わせ)
- 物件付近での過去の風速データはどうか
- 過去にサポートしたお客様の被害日と比較してどうか
このように、被害をさまざまな角度から分析することで、保険会社へ説明ができます。
火災保険申請サポートを利用するための条件は?
火災保険申請サポートは、火災保険に加入していれば基本的に利用可能です。
ただし、サポートできる地域を限定している業社も多いため、お住まいの地域を対象としている業者であるか、事前に確認しましょう。(※イエベンゴは全国対応可能)
マンション・アパート・店舗はサポート可能?
対応地域は業者によって異なります。
どの業者も一戸建てをメインにしており、アパート、マンション、店舗、倉庫、事務所、工場などは対応できない業者も存在します。(※イエベンゴは全て対応可能)
直接問い合わせて事前に確認するようにしましょう。
補償内容の条件は?
「自然災害補償」や「風災補償」に加入していればサポート可能です。
補償内容の記載がない場合や、保険証書が紛失した場合は、ご加入中の保険会社へお電話で確認できます。
お電話で確認する際は、次のように伝えましょう↓
(電話) ※補償内容を確認したいのですが、私は風災補償に加入していますか?
担当者の方が補償内容を確認し、すぐに教えて頂けます。
火災保険の「申請サポート」と「申請代行」の違い
火災保険申請サポートと火災保険申請代行の違いは、申請に関する業務を”どこまで行うか”です。
火災保険申請代行・・・物件調査・書類作成・申請用紙記入・提出・保険会社とのやりとり
火災保険申請サポート・・・物件調査・書類作成・アドバイスや助言
火災保険申請代行は申請業務をすべて業社が行うサービスです。
申請手続きをすべて代行してもらえることは便利なサービスに思えますが、申請書類の記入まで代行してしまうのは保険の規約違反になります。
申請書類の記入は保険の契約者本人がおこなう必要があり、これを代行してはいけません。火災保険申請サポートは名前の通りあくまで”サポート”をおこうことで、申請用紙はお客様自身でご記入頂きます。
火災保険申請サポートは違法?
法的に全く問題ありません。
火災保険申請サポートの違法性は全くありませんが、知識不足で、知らぬ間に違法行為をしてしまう業者や、悪徳な業者が一部存在するのも事実です。
そのため、トラブルに巻き込まれないために、違法になるケースを把握してことが大切です。火災保険申請で考えられる違法行為は、以下の3つのケースです。
- 詐欺行為
- 非弁行為
- 独占禁止法違反行為
これら3つのポイントを押さえることで、トラブルを防止につながります。
保険金詐欺になるケース
保険会社に対する詐欺事件は実際に発生しています。
虚偽の申請をすることや、保険会社を騙すような行為は詐欺に該当する可能性があるので、悪徳業者には注意しましょう。
次のような行為に注意が必要です↓
- 被害を故意につくり申請すること
- 事実とは異なる内容で申請すること
保険金詐欺は業者だけでなく、お客様も責任を問われる可能性もあるため、安心できる業者へ依頼しましょう。
非弁行為になるケース
非弁行為とは、弁護士のみが出来る業務を、弁護士資格のないものが行うことです。
火災保険申請では、次のような行為が該当します↓
- 申請が認められなかった際に、業者が保険会社へ交渉すること
- 申請金額に対して減額された際に、業者が保険会社へ交渉すること
業者の中には、直接交渉をしてしまう場合もあるので、弁護士監修のある会社に依頼しましょう。
独占禁止法違反になるケース
サポート業者の中には、独占禁止法を違反している業者も存在しており、次のような内容が該当します。
- 火災保険申請サポートの契約書内で、火災保険の給付金が受け取れた場合に、指定業者での工事を約束させること
弁護士を顧問に入れていない企業の場合、契約書を手作りで作成することになるため、このような問題が発生してしまいます。
この他にも、契約書類によるトラブルを防ぐために、しっかり確認するようにしましょう。
火災保険申請サポートのメリット・デメリット
火災保険申請サポートには、メリット・デメリットの両方があります。
横にスライドできます↓
メリット | ・被害箇所の請求漏れを防げる ・面倒な申請書類の準備が不要になる |
デメリット | ・給付金の一部を成功報酬で支払う必要がある ・業者選びを間違えるとトラブルになる可能性がある |
火災保険申請サポートのメリット
火災保険申請サポートのメリットは、大きく分けて2つあります。
- 被害箇所の申請漏れを防げる
- 面倒な申請書類の準備が不要になる
火災保険申請サポート業者は、建築と保険申請の知識の両方あるため、1つの業者で調査から申請までできることがメリットとも考えられます。
メリット①被害箇所の申請漏れを防げる
火災保険申請サポートでは、物件全体の調査を行います。
火災保険申請サポートを利用することで、申請漏れがなくなり、正確な申請が可能となります。
メリット②面倒な申請書類の準備不要
火災保険申請サポートでは、下記2点の書類を準備致します。
- 写真報告書
- 修繕見積書
保険会社の担当者は、申請書類の被害状況や金額を見て、給付金額を判断するため、非常に大切な役割を果たします。
通常、修繕する場合は施工業者ごとに見積額は異なりますが、保険申請の場合は「修繕に妥当な金額」ではなく、「保険申請で妥当な金額」で作成することが重要です。サポート業者では過去の申請データをもとに、認定されやすい金額で作成いたします。
書類作成の手間がなくなるのもメリットですが、専門業者に依頼することで、最大限の給付金を受け取れる可能性が高くなるのが1番のメリットと言えます。
火災保険申請サポートのデメリット
火災保険申請サポートは、給付金が受け取れなかった場合に費用が発生しないため、デメリットやリスクはほとんど無いサービスです。
給付金が受け取れた場合に、成功報酬で手数料を支払うため、それをデメリットと捉えることもできます。
デメリット①給付金の一部を成功報酬で支払う必要がある
火災保険申請サポートで費用が発生するのは、給付金を受け取れた場合のみで、支払う手数料の相場は33%〜38.5%になります。
次のようなケースの場合、費用は発生せず完全無料です。
- 物件調査の結果、申請できる被害が見つからなかった場合
- 申請が認められず、給付金が受け取れなかった場合
火災保険申請サポート業者選び【重要度ランキング】
火災保険申請サポートは便利なサービスですが、正しい業者選びをしなければ、トラブルに巻き込まれてしまう可能性もあります。
今回は弁護士の目線から、業者選びをする際に重視するべきポイントを、ランキング形式でまとめてみました。
ランキング1位 ホームページに必要情報の開示があるか
火災保険申請サポート業者を選ぶ際、まず確認するべきなのは「安全な業者であるか」です。
それを簡単に確認する方法は、会社のホームページを確認することです。ホームページ内にある会社の運営体制と、サービスの重要な点を確認しましょう
- 会社の所在地(事務所はあるか)
- 代表者の氏名(しっかり記載があるか)
- 成功報酬の手数料率(相場の範囲内か)
- 修繕は必須でないか
ランキング2位 弁護士による監修を受けているか
火災保険申請サポート業者を選ぶ際は、弁護士による監修を受けているかを確認しましょう。
火災保険申請サポート業者を利用するにあたり1番のリスクは、悪徳業者に依頼してしまうことです。悪徳業者の中には、意図的に違法行為をする業者だけでなく、専門的知識がないがために違法行為をしてしまう業者も存在します。
弁護士が監修している場合は、ホームページ内に「弁護士監修」と記載があることが多く、監修を受けている場合、以下の項目を監修されていることが考えられます。
- 契約書の監修
- 発信情報の監修
- 申請サポート業務全般の監修
火災保険申請サポートでは、保険の知識と同時に「法律の知識」も大切になってきます。業者を選ぶ際は、弁護士監修を受けている業者に依頼しましょう。
ランキング3位 手数料は適切であるか
火災保険申請サポートの手数料相場は33%〜38.5%程度です。
手数料が安すぎる業者には注意が必要で、手数料が安い代わりにサポート内容が手薄であったり、サポート経験が乏しいことが多く、受給金額が下がってしまうことが考えられます。
手数料相場を把握した上で業者選びをすることが大切です。
- 29%以下・・・経験が少ない可能性が高い
- 33%〜38.5%・・・相場範囲内
- 40%以上・・・手数料が高すぎる
手数料の記載がない業者もあるため、その場合は必ず事前に確認するようにしましょう。
火災保険申請サポートの流れと受給までの日数
火災保険申請サポートを利用する場合、まずは簡単なヒアリングを行い、現地調査の日程を調整します。
給付金受け取りまでの期間は、問い合わせ後1ヶ月半〜2ヶ月が目安です。
火災保険申請サポート利用の流れ
火災保険申請サポート利用の流れは以下になります。
- 火災保険申請サポート業者に問い合わせ
- ヒアリング・契約
- 現地調査と必要書類の作成
- 保険会社へ連絡
- 申請書類の提出
- 給付金の受け取り
- 手数料の支払い(成功報酬)
給付金受け取りまでの日数
給付金受け取りまでの期間は、問い合わせ後1ヶ月半〜2ヶ月が目安です。
申請金額が大きな場合は、保険会社の審査期間も長くなる傾向があるため、保険会社の手続きによって受給までの日数も前後します。
火災保険申請サポートに関する質問まとめ
- おりた給付金は修繕に当てなくてもいいの?
- 保険の規約上、問題ございません。
実際に弊社のお客様のほとんどが修繕費用には当てず、ご自身の使いたいように利用いただいております。
- 損傷が発見される確率はどのくらいなの?
- 全体の80%以上の物件で、申請できる被害が見つかっています。
被害の認識がない方でも一度利用すてみるのをお勧めしています。
- 火災保険申請サポートはみんな活用しているの?
- 火災保険申請サポートを認知している人はまだ少ないです。
保険会社の営業マンなど知識がある方は、数年に一度、火災保険保険申請サポートを利用し、最大限活用いただいております。
まとめ
火災保険申請サポートは、とても便利なサービスである反面、業者選びは慎重に行う必要があります。
イエベンゴではこちらの記事も含め、サービス全体を弁護士により監修しており、「トラブル0」を継続し安心・安全なサービス提供に取り組んでいます。
- 多くの方が保険金を貰いそびれている
- 弁護士監修の業者を選ぶのが安全
- 手数料相場は33%〜38.5%
などお考えの方は、お気軽にお問い合わせください。
いつでもお客様のサポートができるよう毎日ご相談を受け付けております。