火災保険で家の修繕や家財の買い替えを考えている場合、「審査はいつ終わるのかな」と気になりますよね。最終的に振り込まれる保険金額が確定するまでは、リフォームなどの依頼もしにくいものです。
今回は、「火災保険の審査期間」に焦点を当てて、期間の目安や申請手続きの流れ、審査期間を短くするポイントなどを解説します。
目次
火災保険の審査期間は「平均30日程度」
火災保険の審査期間は、おおむね30日程度と見積もっておきましょう。
原則は30日以内
火災保険の審査期間は保険法によって定められており、原則として請求完了日から30日以内が保険金の支払期限となります。申請内容に問題がなければ、2週間以内に支払いが完了することも珍しくありません。
ただし、次のような特別な調査・照会が必要な場合は、審査期間が延びるケースもあります。
- 警察・検察・消防などの機関による捜査・調査結果の照会をする場合
- 専門機関による鑑定などが必要な場合
- 災害救助法が適用された被災地域で調査を行う場合
- 日本国外で調査を行う場合
そのため、必ずしも30日以内に審査が完了するものではない点に注意しましょう。また、保険金の支払期限を過ぎる場合は、保険会社から遅延損害金を受け取れることがあります。
審査期間が長くなるケース
一般的に火災保険は、請求完了日から30日以内に審査が終了し、保険金を受け取れることが多いです。しかし場合によっては、審査期間が長引くこともあります。
続いて、火災保険の審査期間が長くなりやすいケースを3通りご紹介します。
申請金額が150万円以上
火災保険の申請金額が150万円以上など、申請金額が高額になるほど、審査に時間がかかる傾向があります。申請金額が高額の場合、金額の妥当性を判断するための調査に時間がかかりやすいためです。
逆に、申請金額が30万円以内など少額の場合は、短期間でスムーズに支払いが完了するケースも多いです。
保険会社の現地確認
申請書類に不備や不明瞭な点があったり、書類で被害状況を確認できなかったりした場合、保険会社が派遣する鑑定人による現地調査が行われることがあります。
現地調査が行われる場合、現地調査なしで支払いが確定するケースよりも、審査に時間がかかりやすくなります。
再審査の要求
火災保険の再審査請求をする場合も、審査期間は長引きます。再審査請求とは、火災保険を申請したにもかかわらず支払い対象外と判断され、契約者が納得できない場合に、保険会社に再審査を要求できる制度です。
契約者が再審査請求書を提出すると、外部の専門家で構成される審査委員会が開かれ、再度審査が行われます。
火災保険申請手続きスケジュール
続いて、火災保険申請の流れと、申請時の大まかなスケジュールを見ていきましょう。
まずは、火災保険の申請サポート業者と契約し、現地調査を行います。
火災保険の申請サポート業者とは、火災保険のスムーズな申請のために、次のようなサポートを提供する業者です。
- 無料現地調査
- 一部の書類の作成
- 申請手続きに関するアドバイス
申請サポート業者は、現地調査の結果申請可能と判断した場合に、見積書などの書類を作成します。
ここまでにかかる期間は、最大2週間程度を見積もっておくと良いでしょう。
契約者ご本人が保険会社に連絡して、火災保険申請に必要な書類の郵送を依頼しましょう。火災保険の申請サポート業者は、申請の手助けはできますが、代理申請はできません。
申請書類が届いたら、内容の記入や添付書類の収集を行います。
必要な書類の種類は被害原因によって異なりますが、一般的には次のような書類を準備します。
- 保険金請求書
- 事故状況説明書
- 被害を証明する写真
- 修繕見積書
- 罹災証明書
必要な書類をすべて揃えたら、保険会社に郵送しましょう。書類に不備があると、やり取りや審査に時間がかかりやすくなるため、書類の記入や郵送は慎重に行うのがポイントです。
保険会社の審査を待ちます。書類だけでは被害を確認できなかったり、請求金額が大きかったりする場合は、保険会社による現地調査が行われることもあります。
審査期間は、2週間~30日程度を見積もっておきましょう。
無事に審査を通過した場合、指定した口座に保険金が振り込まれます。
その後、成功報酬として、火災保険の申請サポート業者に手数料を支払いましょう。手数料は業者ごとに異なりますが、相場は33%〜38.5%程度です。
※イエベンゴは業界最安水準の16.5%(税込)〜でサポートを行っています。
万が一保険会社の審査に通らず、審査結果に納得がいかない場合は、保険会社に「再審査請求書」を提出して、再審査を依頼しましょう。
審査期間を短くするためのポイント
最後に、火災保険の審査をできるだけ短期間で終えるためのポイントを2点解説します。
保険会社の担当者とこまめに連絡を取る
保険会社の担当者とは、こまめにやり取りしましょう。状況をしっかりと伝えたり、かかってきた電話に早めに折り返したりといったやり取りを丁寧に行うことで、スムーズな審査につながります。
また、しばらく時間が経っても何の連絡もない場合は、契約者側から審査状況の確認の連絡を入れてみてください。
プロの申請サポート業者に依頼する
スムーズに保険金を受け取るなら、火災保険の申請サポート業者を利用するのがおすすめです。
火災保険の申請書類の記入や必要書類の収集は、個人ではわかりにくく、時間や手間がかかってしまいがちです。しかし申請サポート業者を利用すれば、一部の書類の作成を代行してもらえる上、記入方法に迷った時に助言も受けられます。
申請完了後も、保険会社とのやり取りに関してアドバイスをもらえるため、安心して審査に臨めるでしょう。
火災保険の審査期間に関するまとめ
- 火災保険の審査期間は平均30日程度
- 審査期間が延びるケースもある
- 申請後は、保険会社とこまめに連絡を取る
火災保険は、多くの場合30日以内に審査を終え、保険金を受け取ることができます。しかし、特別な調査・参照が必要な場合など、審査に時間がかかるケースもあるため注意が必要です。
審査を受ける時は、火災保険の申請サポート業者を利用するのがおすすめです。複雑な書類の作成や収集などをサポートしてもらうことで、申請に関わる手間が減る上、審査をスムーズに通過しやすくなります。