外壁塗装は火災保険を使える!活用の手順と注意点

外壁塗装

「外壁塗装で火災保険は使えるのか」と気になる方も多いと思います。火災保険を有効活用することで、外壁塗装を安く抑えられたり、実質無料で施工できることもあります。

今回は、外壁塗装での火災保険のを使う条件と活用方法について解説していきます。

外壁塗装は火災保険を活用できる!

まず結論として、火災保険で外壁塗装費用を安く抑えることことは可能です。

実際に、外壁塗装費用の一部や全額を火災保険で補えたケースもあります。火災保険を有効活用するために、一度ここで火災保険の基礎知識をおさらいしておきましょう。

外壁塗装に必要な火災保険の基礎知識

火災保険を活用するにあたり、まず基礎知識を理解しておくことが大切です。

実は火災保険活用のメリットは沢山あるのですが、知らないことによる保険金の貰いそびれは頻繁に発生しています。

火災保険の基礎知識
  • 火災保険で受給した保険金の使い道は自由
  • 何度使用しても保険料は上がらない
  • 火災保険の請求期限は被害発生から3年

火災保険は何度活用しても保険料が上がることはないため、被害がある場合は申請しないと損をしてしまいます。また、請求期限が定められているため期限内に申請することが重要になります。

外壁塗装で火災保険を活用する方法

外壁塗装費用として、火災保険を活用する方法は2つあります。

  • 「外壁の被害」で火災保険を活用する方法
  • 「外壁以外の被害」で火災保険を活用する方法

火災保険は、保険金の使い道に制限がないため、外壁以外の被害で保険金を受け取れた場合でも、保険金を外壁塗装費用として利用することができます。

保険金活用で重要なのは、物件全体の調査をすることです。また、築10年以降の物件であれば被害が発見されやすく、保険金を受け取れる可能性は非常に高くなります。

被害発見率は80%以上

物件全体の調査が重要な理由は、被害のほとんどが気づかない場所に発生しているからです。

実績に弊社の物件調査結果でも、認識のない被害が見つかる確率は80%を超えており、まずは物件調査を依頼することが重要であることが分かります。

保険金の活用手段は、実際に次のようなケースがあります。

  1. 被害箇所の修繕費
  2. 外壁塗装などのメンテナンス費
  3. 使わずに貯金

火災保険の使い道は制限がないため、外壁塗装などメンテナンス意外にも、今後に備えて貯金される方もいます。

(使い道の例)

カーポートの被害で保険金30万円を受給し、それを外壁塗装費用の一部として活用する。

外壁塗装で火災保険活用 | 外壁被害

外壁への直接的な被害では「ひび割れ」「ヘコミ」「浮き」の3つがあります。

火災保険を活用する為には、被害内容だけではなく、発生原因が重要になります。外壁での被害について、それぞれの発生原因や申請のポイントについて解説していきます。

外壁塗装で火災保険活用 | 外壁ひび割れ

外壁のひび割れは火災保険を活用できる可能性があり、その中でも「ひび割れ」の発生原因は以下の2つが考えられます。

  • 地震によって発生したもの
  • 経年劣化によって発生したもの

経年劣化の場合は火災保険を活用できないので注意が必要です。

経年劣化であるかどうかをご自身で判断するのは難しいですが、築年数が15年未満の場合は経年劣化とは考えづらく、自然災害の可能性は高くなります。

外壁塗装で火災保険活用 | 外壁のヘコミ

外壁のヘコミは火災保険で補償される可能性が高いです。

次のようなケースの場合は、火災保険で補償されるためポイントを押さえておきましょう。

  • 台風で飛来物があたり、外壁がヘコんだ
  • 強風で物干しざおが倒れ、外壁にあたりヘコんだ

被害発生日がわかる場合は、メモをして覚えておきましょう。
発生状況をできる限り明確にして保険会社へ伝えることで、申請が認められやすくなります。

外壁塗装で火災保険活用 | 外壁の浮き

外壁の浮きは火災保険を活用できる可能性があります。

発生原因は、次の2つが考えられます。

  • 強風の影響
  • 施工不良

台風などの自然災害で発生した場合は、火災保険を活用することができます。しかし、業者による施工不良の場合は火災保険が使えませんので注意が必要です。

外壁塗装で火災保険活用 | 外壁以外の被害

外壁塗装をしたいけど資金が足りない・・などお悩みの方も多いかと思います。

火災保険は使い道が制限されていないため、外壁以外で受け取った保険金を外壁塗装費用として活用することもできます。

保険金の貰いそびれを防ぐためにも、一度点検することが大切です。

外壁以外の被害で保険金を受け取り、外壁塗装費用に使った事例↓

◎外壁塗装費用:75万円

◎保険金受給額:52万円

(内訳)
 1.玄関ドアのキズ:22万円

 2.フェンスの歪み:30万円

自己負担額:23万円

このように、外壁以外での保険金を、外壁塗装費用として活用することができます。

外壁以外にはどのようなケースで火災保険が使えるのか、ここで確認しておきましょう。

外壁塗装で火災保険活用 | 台風被害

台風被害は「自然災害補償」の1つで、火災保険で補償されます。
実際によくある台風被害は、次のようなものがあります↓

  • 屋根瓦の浮き
  • 網戸のやぶれ
  • 玄関ドアのキズ
  • カーポートのパネル沈み

台風被害となると大型の台風をイメージされますが、実際には、毎年発生しているような小さな台風でも被害が見つかっています。

特に屋根の上は風の影響を受けやすいため、被害を認識しづらく、定期的な点検が必要です。

雨漏れの可能性がある場合など、生活に支障があるケースは修繕をおすすめしていますが、そうでない場合は外壁塗装などに活用される方も沢山いらっしゃいます。

外壁塗装で火災保険活用 | 不測かつ突発的な事故

「不測かつ突発的な被害」とは、日常のなかで起きる測のつかない事故を補償するものです。

突発的な次のような被害が該当します↓

  • お皿を落として、フローリングに傷がついた
  • 子供が遊んでいて、テレビ画面が割れた
  • 家具の移動中にクロスがめくれた

ポイントは”故意的に発生した被害でないこと”です。

偶然の事故であれば基本的に補償されるので、しっかりと有効活用しましょう。当然、これで受給した保険金も使い道は自由なので、外壁塗装費用として利用することもできます。

外壁塗装で火災保険を活用する手順

火災保険申請サポート業者に問い合わせ

まずは火災保険申請サポート業者に連絡をしましょう。
無料の調査をするために、下記2点のヒアリングをおこないます。

  • 物件の情報(築年数、地域)
  • 加入している火災保険(保険会社名)
火災保険申請サポート業者による物件調査

物件調査時には「物件全体」のを調査を行います。
調査時間は1時間程度です。

ここで被害が見つからない場合は、完全無料でサポート終了となります。

保険会社へ連絡・申請書類の提出

保険会社から申請用紙の取り寄せをします。

申請書類には、基本的な情報(物件住所、契約者情報、給付金の振込口座など)の記入をしていただきます。

保険会社より保険金の振込み

現地調査から1ヶ月〜1ヶ月半程度で保険金が振り込まれます。

火災保険申請サポート業者へ手数料を支払う

無事に保険金が受給できた場合のみ、手数料の支払いをします。

申請の結果、保険金が受け取れなかった場合は一切費用はかかりません。

塗装の検討・塗装業者の選定

受け取れた保険金額をもとに、外壁塗装をするか検討しましょう。

※イエベンゴより、塗装業者を紹介する事もできます。
修繕や塗装を強制するような悪質な業者もあるため、注意してください。

火災保険を利用した「0円リフォーム」など詐欺に注意

悪徳業者によるトラブルも発生しているので注意しましょう。

修繕や塗装の依頼を受けるために「火災保険を利用して0円で外壁修理しませんか」や「外壁修理を無料でやります」などの営業を行い、契約トラブルなどが発生しています。

工務店や塗装業者の多くは、保険金がおりなかった場合でも、修繕や塗装を約束するケースが多いので、契約時にはしっかりと確認するようにしましょう。

外壁塗装で火災保険と助成金を両方使う方法

助成金を活用する場合、先に火災保険を活用することをおすすめします。

手順はこちら↓

  1. 火災保険申請サポートにて保険金を受け取る
  2. 塗装業者にて見積もり・契約
  3. 助成金の申請
  4. 施工

助成金の場合、先に塗料の種類や金額を決めておく必要がありますが、火災保険の受給金額をもとに選びたい方も多いかと思います。

そのため、先に火災保険申請サポートの利用をおすすめします。

助成金を確認する方法は方法はこちら↓

  • 各地域の自治体へ問い合わせる
  • 地元の塗装業者へ確認する

各地域で条件が異なるので、インターネットではなく実際にお住まいの自治体に確認することをおすすめします。

まとめ

外壁塗装をする際は、火災保険を活用することで、通常より安く施工することができます。

保険金の使い道に制限はないため、外壁以外での保険金を活用することができます。定期的な物件調査をするようにしましょう。

この記事のまとめ
  • 火災保険の使い道は自由
  • 外壁以外の被害でも塗装費用で使える
  • 助成金の前に火災保険を活用するべき

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です